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TOHOHO日記
長く 大切に 使う
2009.10.19
最近は、どこへいっても「エコ」という言葉を聞くようになりました。
エコバックやマイ箸をもってエコライフ
とか。
「エコ」な生活の中には「ものを長く使う」ということも
含まれていると思います。

今回取材に行った
売りたくない逸品(p7)の「楽歳」さんと、
うちの看板娘(p9)の「中山ミシン」さんで
「昔の人は本当にエコな生活をしていたんだなぁ」と実感させられました。

どちらの店にも半世紀以上前に製造された品物があって、

しかも、それらはちゃんと動く。
中山ミシンの社長である中山さんいわく
「みなさん古いから…ってすぐ廃棄なさろうとするんですけど、
ミシンはむしろ古い方が、修理してきちんと使える確率は高いんですよ」

ふみ子さんのミシンは57年前の中山ミシンと同型のものです

現在販売しているミシンが、どちらかといえば「家電製品」であるのに対して
古いものは「耐久消費財」として作られているので、
かなり頑丈に、また修理して長く使えるように製造されているのだそうです。
ですから、ネジを締め直したり、一部の部品を取り換えることで
また、もとの機能を回復し、ミシンとしての役割を果たすようになるのだとか。
中山社長はとても紳士的な雰囲気の方でした

「いいものを長く使ってほしい」
という希望をもつ中山ミシンさんではミシンの修理も積極的に受け付けて
いらっしゃいます。

一方「楽歳」さんは、古時計を中心に扱う骨董屋さんです。

中には、100年以上前に作られたという貴重な時計もありました。
店主の田中さんは、骨董を扱いながら時計の修理も手掛けていらっしゃいます。
修理をしていて気がついたら日が暮れていた
なんてことも、しばしばあるくらいの熱中ぶり。

なにより眠っていた古い時計が動くようになることが楽しい
とニコニコ答えてくださいました。

このときの取材で特に印象に残った言葉は
「人が作ったものは、人の手で直せます」

つまり、プログラミングされた機械が作るICチップで動くような時計は
もう、人の手は及ばないのだけれど
人の手で削ったり貼り合わせたりした部品で動くものは、
人の手で再び同じもの(ほぼ同じもの)を作ることができる
というのです。
うーん。なるほど。
なんだか 含蓄がある。

図らずも、なのかもしれませんが、
昔の人は多少機械に不具合が起こっても、直して長く使えるように作っていたんですね。
エコだわ〜。
昔の人と同じように、とはいかないかもしれませんが、
身の回りのものを大切にして、すこしでも長く使うようにして
エコな人生を実現させたい と思った次第です。
中山ミシンさんの看板はレトロでかわいいし、歴史を感じさせます
これは、楽歳さんにある「イカ百萬切機」これでイカソーメンが作れる…らしい

(みさと)
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炭鉱跡のサルビア畑
2009.10.7
1月に発行したHO「B級グルメ」の号で取材させていただいたお店のなかに、赤平市の「寿司の松川」というお店があります。

炭鉱町・赤平に伝わる味噌仕立て豚ホルモン鍋を「がんがん鍋」と名づけ、町おこしを進める、そのリーダー的存在のお店です。お寿司屋さんではありますが、宴会・食事会での利用や、鍋、定食を目当てに訪れるお客さんも多く、また、思いやりがあって人のためになることに労力を惜しまず、赤平の町とお神輿、ギターを深く愛するご主人の人柄を慕う常連客も多いと聞きました。

取材時にも、「これも食べていきなさい。ほら、これも」と、あれこれお料理を出していただき、またご自身が作詞・歌唱された演歌「サルビア浪漫」のCDを読者プレゼントにもご提供いただき、それは親身にしていただいたのでした。

「このサルビアっていうのはね、JR赤平駅の裏にあるズリ山に、夏になると一面に咲くサルビアのことなの。本当に美しく、見事に咲くんだよ。今は深い雪の下だけれど、ぜひ夏にもう一度見に来てほしいなあ。炭鉱跡のサルビア畑」と、何回もおっしゃってくださったお顔を、今も思い出します。

なのに、忙しさを言い訳に、赤平を訪れることもしないままこの夏が過ぎました。9月の初めに、今回のHOの「ホルモン」特集のために「がんがん鍋の情報を再度掲載させてほしい」と松川さんにお電話をしたところ、電話口に出た奥様は、「ああ、あの時の人ね。あの時はありがとうございました。今回もよろしくお願いします」と穏やかな口調で言ってくださったのですが…。

その後、ふとしたことから、8月末にご主人が急逝されていたことを知りました。なんといえばよいのか、言葉もありませんでした。


昨日、近くまで行く用事ができ、ちょっと足をのばして赤平を訪れてみました。ひんやりした秋風のなか、ご主人がおっしゃっていたズリ山のサルビアはまだまだ元気いっぱい、真っ赤に咲いていました。この景色を「見せたい」と思ってくださったのだなあ、と、申し訳なく、ありがたく、胸がいっぱいになりました。

お店に寄らせていただいたところ、奥様とご長男が1月と変わらない温かさで出迎えてくれました。「あのとき一緒に雑誌に載せていただいた孫。見てください、こんなに大きくなったんですよ」と、可愛いボウヤを抱っこする姿も変わりなく。

盛りは過ぎているのかもしれませんが、赤平のサルビア畑は、色づき始めた周囲の紅葉を背景に鮮やかな美しさです。機会があればぜひ訪れてみてください。

(ひろみ)



※ HO Vol.22 P.78より


寿司の松川
電話:0125・32・3065
赤平市大町1丁目2-16 (やすらい通り)
※店の営業は奥様とご長男とで今まで通りに引き継いでいます。

赤平のズリ山についてはこちら:
http://www.sorachi.pref.hokkaido.jp/so-tssak/html/parts/01zuriyama.html
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お詫びと訂正
2009.9.28
「HO」26号(2009.9.26発売)
P140日帰り入浴半額クーポン「笑福の湯」の営業時間に、訂正があります。

●ご利用時間
土・日曜、祝日6:00〜23:00
【通常日帰り入浴】
土・日曜、祝日6:00〜23:00

と掲載しておりますが、

2009.10.1から
●ご利用時間
土・日曜、祝日6:00〜22:00
【通常日帰り入浴】
土・日曜、祝日6:00〜22:00

となります。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
ご利用の際は、お間違いのないようよろしくお願いいたします。

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その後の「運命」
2009.9.25
以前に「運命の植物」の話を
このブログで書かせていただいたのですが、
ご記憶の方はいらっしゃるでしょうか?
(ご存じない方は、7月23日付のブログ「運命の相手」を
御覧ください)

そこで、私は稲の栽培キットである「ちんまい」を
育てはじめたという内容を書かせてもらったのですが…
その後、私と「ちんまい」との関係(?)が、
どのようになったのかお伝えしたいと思います。

現在の姿は…

すごい!!
成長してる!

ちなみに、前回のブログのときはこんな↓でした。
7月24日のちんまいの写真

小さかった。
あれから毎日ぐんぐんと力強く伸びまして、
(まあ、多少葉の先が茶色くなっているのはご愛嬌ですが)
こんなに大きくなりました。

解説書によると、近くに水を常備しておき、
土が乾かないようにこまめに水をやるのが
上手に育てるポイントだということです。
そのとおり、水の入ったペットボトルを近くに置き、
いつでも稲に水分を与えられるよう気を付けましたが、
ときどき様子をうかがうのを忘れてしまい、
土がからからになったことも…(苦笑)
それでもこんなに元気に育ったのでした。

ただ、残念なのは、
「うまく育てれば稲の花が咲く」と聞いたのですが
一向につぼみらしきものができないことです。
ちょっとほったらかしにしてしまった期間が
あるからでしょうか。

まもなくプレゼントの抽選を始めるところです。
「ちんまい」がみごと当選された方は、
ぜひ花を咲かせるくらい上手に育ててよろしければ、
こちらのホームページにご報告いただければと思います。

それから、HOの26号がまもなく発売いたします。
今度の特集は「モツ・ホルモン」、
お好きな方もそうでない方も、ぜひ一度
書店で手に取っていただければ嬉しいです。

(みさと)
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9月の連休は「後志収穫祭」に行こう!
2009.9.15
今年も収穫祭の季節になりました!
小樽や余市、倶知安など20市町村が集まる後志支庁も、9月22、23日に小樽で収穫祭を開催します。
昨年は5万人が訪れた、人気のお祭りです。



支庁内で採れたジャガイモやカボチャといった新鮮野菜に余市産果物を使ったジャムにジュース、海沿いの町からはイカの沖漬けなどの加工品と、バラエティーに富んだラインナップになっています。
「HO」にも登場した倶知安の豪雪うどん(22号掲載)と寿都の生炊きしらす佃煮(24号掲載)も販売されますので、まだ食べていない方はぜひお試しください!
また、小樽水産高校の水産食品科3年生による販売実習も行われ、自分たちの作ったサンマの蒲焼きやイカ飯などをPRします。
さらに後志支庁以外からも、新十津川手打ちそば同好会など愛食フェア会員が参加し、祭りを盛り上げます。

ニセコフロマージュのチーズや日本海岩内海洋深層水を使用したおからなど、注目の品も目白押し。
どれも買い求めやすい価格設定で、その上、生産者さんや事業者さんと直接会話しながら買うことができる、めったにないチャンスです。
後志のおいしいものが一堂に会するこの機会を、どうぞお見逃しなく!



【後志収穫祭】
開催日時:2009年9月22日(火・祝)〜23日(水・祝)10:00〜17:00
場所:ウイングベイ小樽 ネイチャーチャンバー会場
住所:小樽市築港11-5
JR小樽築港駅直結。大型駐車場有り
【後志収穫祭ブログ】http://blogs.shiribeshi-i.net/syukaku/

主催:有限責任中間法人 しりべしツーリズムサポート
倶知安町南3条西4丁目2-1 JR倶知安駅横
電話:0136・23・0712
http://www.shiribeshi.com/



(しずか)
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