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TOHOHO日記
きまり丼=完璧丼?!
2010.11.5
どこを開いても、麺・麺・麺…
という麺好きにはたまらない、HOの最新号『麺喰う旅 第1弾』が発売されました。
みなさんご覧になっていただけたでしょうか?
ラーメン、うどん、そば、パスタまで、麺と名のつくメニューが
てんこもりの一冊で
「麺好きってわけじゃない」という方にもお気に入りの一杯が見つかるのでは
と思っています。

「意外な店の評判ラーメン」のコーナーでは、
ラーメン屋じゃないのに、おいしいラーメンを出す店を集めて紹介しています。
取材した「金太の金太」さんは、焼肉屋だけどラーメンも評判。


↑「金太の金太のホルモンはサイコー」という小樽市民は多いはず

というか、ラーメンだけじゃなく全てのメニューが安くて、おいしい店なのです。
焼肉以外のメニューの多くは、13年前のランチタイムオープンに際して、
素早くできてお腹一杯になる料理を、と開発したものだそう。
「専門じゃないからって言って、まずいもの出したくないし、
味にはこだわり持ってやってるからね」と、店主の大坂紀雄さん。
誌面でもラーメンの味噌味は、完成までに3年かかったと書きましたが
その他のメニューも、食べ歩きを繰り返して構想を練り、
何度も試作して作り上げた味ばかりなのです。

特に、ランチ限定「きまり丼」はこの店のランチメニューの代表選手。
ご飯に、炭火焼きした豚バラ肉と目玉焼き、キムチがのったボリュームたっぷりの丼です。

それにしても「きまり丼」って面白いネーミングだなぁと思い、
命名秘話についてうかがってみると
「実はねぇ、この丼のソースの味が決まるまでに1週間もかかってね。やっと味が定まったときに『よし!これで味は決まりだ!』って思ったから、この名前になったんだよね」。
三つの具とご飯に絡んだとき、甘み・塩味・酸味・辛みがバランスよく味わえるソースというのが本当に難しかったそうです。
調合を微妙に変えながら、さまざまなソースを作り、1週間試食しまくったとか。
「ほんと、きつかったよ〜。毎日毎日同じ丼なんだもん」
当時から店を手伝っていらっしゃったお姉さんと顔を見合せて笑いながら、
開発の苦労を話してくれる姿が、なんだか清々しかったです。

早速いただいてみると、本当にバランスがいい。
見た目はかなり脂っこそうに見えますが、
ソースに酸味が利いているうえ、
豚バラは網焼きしてしっかり脂を落としているので脂臭さがないし、
おまけにキムチの辛みが口の中を爽やかにしてくれます。
そして半熟の卵が全体に絡むと甘みとコクも味わわせてくれる…。
最後まで飽きずに食べることができるのです。
いや、これはおいしかった。ほんと。
その上、安いって完璧じゃないですか!
きまり丼は完璧丼だぁ!!
…なんて、紹介にもついつい熱が入ってしまうくらいのおいしさでした。

学生さんや、体が資本の仕事をしている人など
たくさん食べる人の代名詞のようなお客さんが多いというこの店。
「俺も若いころはよく食ったからね〜。たくさん食べる人の気持ちがわかるのよ」

そんな大坂さんが作る料理は、どれもボリュームたっぷりでおまけにコクと旨みが詰まっています。だけど、くどくない。
おまけに食品添加物はほとんど使用していないし、
本当にみんなの味方というお店なのです。

終始笑顔でお話ししてくださった大坂さん。最後に
「来てくれたお客さんが、しっかり飯食って、
昼からも仕事を頑張ってほしいなって思ってるのよ」
と一言。
食べる人への心遣いや愛情が、味にもボリュームにも値段にも込められているんだなぁと、
つくづく感じた取材になりました。


(みさと)
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雄冬続報
2010.11.4
先日、HO36号で掲載した雄冬についてブログを書いたところ、誌面にお写真を提供してくださった二村高史さんから、こんなメールと追加のお写真をお送りいただきました。

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(前略)

「ナンバーのない車が走っている」という話は、増毛のユースホステルで聞きました。そもそも雄冬に行こうと思い立ったのは、そこで「ぜひ行くといい」と勧められたからです。波浪注意報がでていたけれど、船は出航しました。沿岸を進むだけなんですが、通常の1.5倍ほど時間がかかったようです。途中の港に泊まった記憶はないので、直接雄冬に行ったのではないかと思います。その日の乗客は、同じユースホステルに泊まった北大生と地元のおばさんと3人だけでした。

雄冬に実際に行ってみると、車にもナンバーが付いていてがっかり(?)。でも、よく見ると、写真のようなナンバーなしの車もあったというわけです。ただ、走っているのを見たわけではなく、車自体もボロボロだったので、単なる廃車なのかもしれません。

民宿に1泊したのち、翌日船で増毛に戻ろうとしたら波が高くて欠航! 宿の人のアドバイスに従って、町外れから道路工事の資材を運ぶトラックに乗せてもらい、これまた増毛のはずれの大別苅というところまでたどり着きました。

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二村 高史 (FUTAMURA takashi)
http://www.dagashi.org/





なお、お写真に関しては「今回送ったなかには、建設中の国道の写真もあります。また、民宿の前での記念撮影で、一番右に写っている髪ボサボサで、いかにも70年代の学生風なのが当時の私です」とのことです。

ところで二村さんのホームページ「二邑亭駄菓子のよろず話」内のブログにある「スティーブ・ジョブズ『2005年スタンフォード大学卒業式祝辞』」には、本当に感動しました。回り道に見えても無駄なことなんてないのだ、と言えるのかもしれないし、ぼーっとしていたら無駄になりかねないことであっても、どこかで何かの形で生かしていけることは大切な能力なのだ、と言えるのかもしれませんよね。回り道したり、つまずいて転んでばかりの私ですが、めげずに今この時間を大切にしていこうと思います。

二村さん、本当にありがとうございました。

(ひろみ)

※写真提供:二村高史さん(1979年8月撮影)
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Ryu-goowの地図についてのお詫び
2010.10.27
HO 12月号(vol.37)P83で紹介した「Ryu-goow」さんの地図が間違っていました。
大変申し訳ございません。
店の住所は、弊誌に記載されている

札幌市西区琴似1条3丁目3-13 津江ビル2階

で間違いございません。
地図につきましてはお店のHP(http://ryu-goow.com/)にてご確認をお願いします。

読者の皆さま、また関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたこと
深くお詫び申し上げます。

(編集部)
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トマト神社
2010.10.26
先日、HO35号「チャントヤサイタベテル?」の取材でお世話になった
トマト麺Vegieさん(P107)に、ランチを食べに行ってきました!

取材の時と変わらず、優しい笑顔で迎えてくれた店長の宮下さん。店内BGMはもちろん浅井健一のロックチューンです。
「あれから、HOを見た浅井健一さんのファンの方が店に来てくれたんですよ」
とうれしそうに話してくださいました。

麺を食べ終わったあとのスープに、お待ちかねの「リゾットおむすび」を投入!

カリカリのおむすびに入ったチーズが濃厚なトマトスープに溶けて、あっという間にトマトリゾットに。麺が入っていた時とはまるで別のメニューのよう。ただおむすびを入れただけとは思えません…!
夜は居酒屋になるので、このトマト麺⇔リゾットのように昼と夜とで違った楽しみ方ができるお店です。体もぽかぽか温まるのでこれからの季節にはぴったりですよ。

トマト麺Vegie
札幌市白石区東札幌2条5丁目3-1
村定ビル1階
電話:011・807・4213



さて、先月発売したHO36号「小さな秘境旅」の
秘境神社で拝む(P62-63)で、洞穴の中の太田神社を目指して崖を登る“丸顔新人編集部員”とは…

そうです…私のことです。

たこ焼き、肉まん、おにぎり、まんじゅう、トマトなどなど…
調べ物をしている時に丸っこい食べ物が出てくると、編集長はおもむろに私の方へ寄ってきて
「ほら、これ、友達だぞ」
と、とてもうれしそうにジョーク(本気?)を言って笑わせてくれます。

丸顔話はさておき、太田神社は本当にものすごい場所にあるんです。


長い階段を上り、岩や木やロープにしがみつきながら1〜2時間ほどかけて山を登ります。
「山道を少し歩く」とは聞いていましたが、まさかこんなに本格的な登山をすることになるとは!
しかも、最も恐れていた崖は想像(事前にさんざん脅されていたので、私の中でのイメージはものすごい断崖絶壁に…)よりも怖くないものでした。
確かにかなり危険な場所ではあるのですが、崖の鎖を登っている時間はほんの少しですし鎖自体ロープで固定されている箇所もあったので、グラグラ揺れることなく安心して登ることができます。まんまるの私は転げ落ちたらひとたまりもありませんね…!


山道の入り口には、登山者のマナーについて大きく書かれた立て看板があったのですが、
いざ登り始めてみると心ない登山者の方が投げ捨てたらしいたばこの吸殻を見かけることが何度かありました。悲しいことです。

山の半分くらいまで登った辺りで立ち止まって上を見上げると、
さ…先が全く見えない…!!と一瞬でくじけそうになったためそこからは休まずひたすら無心で登り続けました。
というより、何も考えることができないくらい険しい道のりだったからかもしれません。


長い森をようやく抜け、太陽の光が見えてきた時は本当にうれしかったです!
どんなに辛くても見えない力にそっと背中を押してもらっているような、普段の生活では感じることのできないパワーを太田山の神様からいただけたように思います。
無事に洞穴のなかの祠で手を合わせることができて、お祈りよりも先に感謝の気持ちでいっぱいでした。
そして実は、
この洞窟内で「HOの表紙候補に使えるかも…」と、特別ゲストと秘密の撮影も行われました。


津別町のシゲチャンランドからやってきた(連れてきた?)「ヒョウタン親父」です。

一見、神聖な場所で遊んでいるかのように思われてしまうかもしれませんが、
このヒョウタン親父と太田神社のコラボレーションを実現させようと、小さな撮影会に奮闘していたのです。


結局これらの写真は採用されることなくお蔵入りとなってしまいましたが、
ここで紹介することができて、きっとヒョウタン親父もよろこんでいると思います!

最後に、これから太田神社にトライされる方のため…になるかは分かりませんが、
私の情けない失敗談をいくつかご紹介します。

●虫よけスプレーは、こまめに塗りなおす
→登山前に一度塗ったきりで油断していたら指、脚、背中など20か所以上刺されました
(奴らは服の上からでも容赦なく刺してきます!お祈りしたはずなのに…)
●汗をかいてカラカラに喉が渇いていても飲み物は一気に飲まない
→お腹がタポタポになって、苦しくて登れなくなります。
●登山用の杖を持参する
→登るときはロープに掴まった方が登りやすいのですが、下りは勾配が急なので杖などがあると便利です。(私は杖として使われていたらしいしっかりとした木の棒が偶然山頂に落ちていたので助かりました)

他には帽子、タオル、水、山用の靴、滑り止め付きの軍手があればバッチリです!
女性の方は、流行りの「山ガール」ファッションのようにスカートや短パンの下にタイツ、レギンスという格好よりも、できればズボンで行くことをお薦めします(タイツなどをはいていても虫に刺されるからです!)

今回の取材ではとても貴重な体験をさせてもらいました。地上に戻ってくると、山に登る前よりも気分が前向きになり、「生きているんだ!」というエネルギーが湧いてきます。
拝んでみよう!という方は、雪が降る前に足を運んでみてください。

(みほ)
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雄冬と古写真
2010.10.5
現在発売中のHO Vol.36のP.47で、黄金山のイチイ(石狩市浜益)の樹高を180mと間違って書いたのは私です。正しくは18m。大変申し訳ありませんでした。ご指摘くださった石狩市役所様、ありがとうございました。

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今回のHOで、私は「雄冬(オフユ)」のページを担当させていただきました。ここは個人的にも大好きな場所で、どうしようもなく落ち込んで元気になりたい時などによく訪れます。

このページを作るにあたっては、編集長から「昔の写真を入れたい。自分は、昔、新聞で国道開通以前の雄冬の写真を見たが、そこに写っていた車にはナンバーがなく『正式な道がないから、車の登録も不要で、ナンバーもついていなかった』という解説がついていた。ああいう写真を探してきなさい」という指令が出ていました。

最初にお電話をした増毛町役場の方は、どの部署の方もとても親切で、あちこち手を尽くして古写真を探してくださった上、貴重な雄冬海運のパンフレットやDVDと共に郵送してくださるなど、大変お世話になりました。(P72右下の小さな写真が増毛町役場ご提供の写真。増毛町の元陣屋・歴史資料館に展示されているようです)

それと並行して、ネット上でも雄冬の古写真を見つけ、撮影者の方にご連絡をしたところ、すぐに「ご協力しましょう」とお手持ちの写真をすべてお送りいただくことができました。これがP72の2枚の大きな写真です。この時の嬉しさといったらもう…。

なお、写真をご提供くださった東京の二村高史さんのホームページには、興味深い写真がたくさん掲載されています。私も東京・下町の出身で、ページ内の「東京 -昭和の風景-」にある写真には、まさに高校時代の通学路そのままの風景もたくさんあり、言葉にできないほどの懐かしさです。現在の様子と比べることのできる、とても素晴らしい作りになっているので、ぜひご覧になってみてください。

※二村高史さんのHP:二邑亭駄菓子のよろず話
http://www.dagashi.org/


このページに限らず、HOの誌面はいつもこんなふうに、直接お目にかかったこともないのに親身になって全力で協力してくださる多くの方々に支えられているのです。


さて。最初の編集長指令「国道開通以前の雄冬の、車の写真」についてです。二村さんのHPにある車の写真には、ナンバーが付いているような付いていないような? 微妙ですが、付いているように見えます。

今回、誌面にも登場してくださった雄冬の古老・金子さんによれば「村の人が車を持つようになったのは、国道開通の後。こっちのほうまで来るよその人はたいしていなかったから、最初のころは『まあバレないだろう』というずるい考えでほとんどみんな登録もせずにいたけれど(笑)、そのうちだんだん登録するようになってきた」とのことでした。

このほか、国道開通直後に雄冬まで行くには通行証が必要だった時期があったらしいという話が、とある場所から聞こえてきたこともあり、留萌開発局他に問い合わせましたが、結論としては、そのようなものはなかったようです。もしかしたら、国道開通以前に工事車両などに対して発行されたものだったのかもしれません。

何か知りたいことがある時、インターネットというのは本当に便利ですが、「あちこちに書かれてはいるけれど、元になるソースはおそらく1つに違いない」という事柄に出会うことがよくあります。その真偽を確認しようとすると壁に行きあたってしまい、ほとんどはそれ以上の確認ができないことばかりです。しっかりした根拠とともに記録に残すというのはとても大切なことだと改めて思います。


…というわけで、改めて、冒頭のような誤記は決してあってはならないわけであります。以後、心して自戒致します。


※誌面の都合で残念ながら載せることができなかった「雄冬海運のパンフレット」です。








(ひろみ)
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