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TOHOHO日記
斉州堂さんより「がらくた名品 出合いの記」
2012.11.14
「HOのVol.29」といえば2010年2月の発行ですから、もう2年半も前になります。当時連載していた「売りたくない逸品」の取材でうかがったのが「古民具骨董 斉州堂」さんでした。



店主は北海タイムス社会部記者を経て、中学で社会科の先生を長く務めた味村齊(あじむら ひとし)さん。以来ずっと、毎月のように興味深い「斉州堂かわら版」と、筆で手書きしたお便りを送ってくださいます。



この度、2008年に発行された「がらくた集めて独り言」に続き、2冊目となる著書「がたくた名品 出合いの記」を発行されたとのことで、かわら版と一緒に本もお送りいただきました。



かわら版からも味村さんの幅の広い博識と人情あるお人柄はよく伝わるのですが、こうして本になるとそれがより一層深まります。内容をちょこっとだけお見せするとこんな感じ。私が一番興味深かったのは「牛、豚も計ったか、江戸の大分銅」「唯一地上とつながる命の送信機」「御親兵の兵隊手帳」で、そのほかの項もどれも、その骨董品を使っていた人の体温と歴史が伝わってくるような内容と文章です。分かりやすく、押しつけがましさもなく、私もいつかこんな文章が書けるようになれたら…と思います。




骨董品屋さんって「何か買わないと出られないのではないか」という先入観もあり正直入りにくい印象があると思うのですが、どこのお店もたいてい大丈夫です! 店主の皆さんは、誰かに愛されてきた歴史のある物が大好きな方たちですから「どの品も、本当に気に入ってくれた人のところに届けたい」という思いが強く、無理な押し売りすることがあまりないのです。味村さんの博学は本当に素晴らしく、質問すれば、その品物が使われた時代背景や使われ方、鑑賞のポイントなどを分かりやすく説明してくださいます。この本を読んで「本に載っていたあの品はどれですか?」と訪ねれば、大歓迎してくれることは間違いありません。




●古民具骨董 斉州堂●
札幌市中央区南18条西14丁目2-13
電話:011・563・8523
営業時間:11:00〜日没
定休日:火曜。ほかに不定休あり

※「がらくた名品 出合いの記」/味村齊著・象形社発行・1500円(税抜)


(ひろみ)


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VIVAばんちゃん♪
2012.11.12
HO最新号(Vol.61)は「B級グルメ」。「またか…」と言わず、どうか手に取ってみてください。今まで以上にパワーアップした内容になっている(と思います)ので! ところで先日、表紙について、いつもお世話になっている方からこのような質問をいただきました。

「1つつまらない質問があります。
表紙の豚の網焼き(?)から出た煙を丼で受けている写真は
「煙も美味しくいただきます」というメッセージなのか、
それとも他に意味があるのですか?」

E先生、よくぞ聞いてくださいました! 答えはP.45。この行為の意味するところは「丼に香りを移し、温めておくことで、豚丼がよりおいしくいただける」というものです。表紙にさせていただいたことで「B級とは単に『安い』『お手軽』という意味ではない。ダイナミックさの中に作り手の愛情や心意気が込められた、体温伝わる料理なのだ」という、取材を受けてくださった皆さまや私たちスタッフの思いが伝わるといいなと思います。


さて、特集を読み終わった後にはぜひ読者プレゼントにもご注目ください!

今回私のイチオシは「居酒屋ばんちゃんのCD」です。こちらは「HO Vol.56 もうひとつの小樽」で取材させていただいた「ばんちゃん」さんにご提供いただきました。ばんちゃんは本当に素敵なお店です。こんな温かい空間と温かい人たちがまだ日本に残っていたのかと、大げさでなく、思います。オーナーさんの本業は実は企業コンサルタントで、このお店で儲けることなどまったく考えず、小樽の街を元気にすることや、異業種交流のお手伝い、さらに一人暮らしのお年寄りの方たちに交流の場を提供することに力を注いでいます。店には、東京下町育ちの私も懐かしくなるようなあったかい雰囲気がいっぱいで、昭和の香り全開のカラオケ曲がかかり、本当に居心地がよいのです。





プレゼントご提供のお願いをしたところ、オーナーさんは「大丈夫ですよ。おかげさまで好評をいただいていて、ちょうど今日追加で作ったものができてきたところです。ちょうどよかった、何枚でもいいですよ」と快諾してくださいました。(何枚でも…と言ってくださったのですが、私の気が小さいもので…。「で、では3枚で」と言ってしまい、この数に(汗))。その後、CDについてのこんなご丁寧なFAXまでいただきました。





私も聴かせていただきましたが「小樽生まれのがさ海老クン」「小樽美人の八角チャン」とも、明るくてリズムがよくとても楽しい曲です。手書きのジャケットも可愛く温かさいっぱい。ぜひ奮ってご応募ください。そして、ばんちゃんにも足を運び「ばんちゃんファミリー」に仲間入りを!






●ばんちゃん●
小樽市新富町11-2(南樽市場近く)
電話:0134・22・5639、090・9435・1722
営業時間:18:00〜23:00
定休日:日曜、祝日
※金・土曜の11:00〜14:00は限定30食でランチ営業もあります。
※席数が少ないため、来店前に090・9435・1722に電話予約を。


(ひろみ)



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「ぶら里秋の芸術祭“一人ひとりの私展”」開催中
2012.10.5
「わっか」に次ぐ弊社女性トシかさ、丙午生まれのひろみです(笑)。長かった残暑がようやく去り、駆け足で秋が深まります。弊社すぐそばの中島公園でも、間もなく美しい紅葉が見られそうです。



私が大好きなお店のひとつ、札幌・地下鉄麻生駅そばの「ギャラリーカフェぶら里」では今「ぶら里秋の芸術祭“一人ひとりの私展”」を開催中です。NPO法人運営の「工房ぶら里」に通う皆さんが心を込めて作った作品のほか、布や器、アクセサリー、絵手紙などプロの作家さんたちの「これぞ!」という力作が展示され、いつもとはちょっぴり違った表情の「ぶら里」になっています。

カフェスペースではホットコーヒーが250円(おかわりは150円)と、とってもお得。ひじきや野菜、ヘルシーな素材をたっぷり使ったホットサンドや、やさしいお味のおうどん、心もほっこり温まるぜんざいなども用意され、ついつい長居しちゃいます。スタッフの皆さんの親切さやアットホームさも本当にうれしい。ぜひお気軽に、ぶらりと出かけてみてください!



これは平常時(?)の「ぶら里」店内。芸術祭開催中はまた違った雰囲気ですよ



JR北海道さんと弊社とのコラボ企画「JR学園都市線オール電車化記念」で作っていただいた特別メニュー、「うどんとかやくおにぎりセット」650円。毎日食べたくなるやさしいお味です。食後のコーヒー、紅茶は150円


●ぶら里●
札幌市北区麻生町3丁目9-8
電話:011・717・1680
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜
※「ぶら里秋の芸術祭“一人ひとりの私展”」は10月2〜14日まで。


(ひろみ)

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トマムの雲海テラス10月9日まで!
2012.9.28
こんにちは。弊社女性社員一の年長さん、わっか(47歳)です!
スコブル5号(9月1日発行)の星野リゾート・トマムの記事、もうご覧いただきました、よね?
モデルさん2人、いい表情でしょう? 





カメラマンの腕もあるんでしょうが、なんてったってトマム。環境がオンナを美しくするんですのー(あ、オトコもね)。空気がひんやり澄んでいるのと、おいしいお水、地野菜などのおかげで、身体が浄化されるって感じなんです。そしてトマムといえば、「雲海テラス」! スコブルの取材では、んもう(牛)たっぷり堪能させてもらいましたよ。




広報の山岸さんから「雲海ヨガはぜひ体験してくださいネ」と言われた当方。カラダが墓石なみに硬いので辞退するつもりだったんですが、トマムの天国のようなロケーションに立つと、「やる!」と前向きに。トマムの雲海ヨガは、ストレッチに近い誰にでもムリなくできる本来のヨガ。雲海を見ながら、あるいは雲の中で、体を伸ばして深い呼吸をする。ただそれだけで、すみずみまでキレイな酸素がいきわたって、内から外から、生まれ変わったようでした。そうそう、モデルさん2人も、「また来たい!」と目を輝かせていましたよ。






そんな雲海テラスも、いよいよ10月9日まで! この時期だけのお楽しみとして「日の出」が見られるそうなんです! 日の出が5時過ぎくらいなので、朝一番のゴンドラで山頂に上がると、日高山脈から太陽が顔を出すそうな。これは見逃せません。風立ちぬの秋。休日どこへ行こうか迷っているなら、トマムへぜひ!







雲海テラス
10月9日(火)まで
大人1800円 小学生1200円
ゴンドラ運行5:00〜8:00(最終乗車 8:00・最終下車 8:30)

1泊2日 スコブル限定 女子会満喫プラン
雲海テラスチケットとスペシャルスイーツ付でとってもお得!
●ザ・タワー リニューアル客室(2〜4名)
●1日3室限定 1泊2食 1万1500円(休前日+3500円)
*スペシャルスイーツお部屋入れ




星野リゾート トマム
占冠村字中トマム
総合代表 0167-58-1111 宿泊予約直通:0167-58-1122


(わっか)

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渡辺豆腐店
2012.9.27
不思議なことに(?)、私はこれまでの人生で一度も「ワタナベさん」という方からイヤな思いをさせられたことがありません! いつもは「どんな方だろう」とドキドキしながらうかがう取材ですが、取材先の担当者さんが「渡辺さん」だと分かっている時には、密かにかなり安心した気持ちでドアを開けています。




9月25日に発売になった「おいしい秋、見つけた。ニセコ・洞爺・伊達・室蘭」の号では、洞爺のページで「渡辺豆腐店」さんにおじゃましました(HO Vol.60 P.37)。




この取材がまあ…(涙)。作業風景の撮影をさせてほしいと無理にお願いし、(にもかかわらず他店の取材時間との関係で)本来11時ごろに行う「揚げ」の作業を12時ごろに遅らせていただきその頃にうかがうようことになっていたのですが、当日、悪天候もあって1件目から取材予定が狂い(言い訳です…)、12時にもまったく間に合わなくなってしまったのです。

お電話をしたところ、優しく柔らかな声の奥さんが「朝からそのつもりで準備していたので、できれば今日来ていただけると助かります。12時半くらいまでなら待てますよ」と言ってくださったのですが、12時半にもまるで間に合いそうになく、翌朝7時の豆腐作りの仕上げ作業時間に取材を変えていただきました。

ところがです。翌朝、ネット地図を鵜呑みにしたバチがあたってまさかの迷子!(これも言い訳…) お店に着いた時にはとっくに7時を回っていました。お店に入ると奥さんが困り切ったお顔で「お父さん、お怒りで…」と。

追い返されることを覚悟しながら作業場に入り挨拶すると、ご主人は最初何かおっしゃろうとしたのですが口ごもってやめ、ニコッと笑顔になり「で、何から聞きたいの」と言ってくださったのです。その時のありがたかったこと…。逆に頭の中が真っ白になり、何を聞きたかったのやら分からなくなりちんぷんかんぷんな質問を連発してしまいましたが、ご主人はひとつひとつ丁寧に答えてくれました。












お話を聞きながら思い出したのは、子どものころ家の向かいにあった豆腐屋さんのおばあちゃんの、ふやけたように白く大きくなった右手。いつも冷たい水に手を浸けて作業をするからそうなるのでしょうね。柔らかなやさしい手で、お豆腐とお釣りを渡してくれましたっけ。こちらのご主人の手も、同じように大きな手でした。




帰り際、お豆腐を持たせてくれ「豆腐は温度で食感が変わります。今、8℃の水槽から出した時の味・食感と、受け取っ本当にて手の熱で10℃になった時、家に着いた時、味噌汁や鍋にして温めた時の味・食感は全部違います。一度温まったものは8℃の時の味には二度と戻りません。できれば今一口食べてみて、そして帰ったら半分は冷やで、半分は温めて食べてみてほしいんです」と教えてくれました。



…にもかかわらず。結局、誌面の都合で渡辺豆腐店は1/2Pというほんの小さなスペースに。あんなにご迷惑をかけ通して撮らせていただいた作業風景の写真を1枚も使えていないというこの事態。仕事をしていて、もう一番泣きたくなる瞬間です。

渡辺さんのお豆腐は本当に本当においしい! 味がしっかりあって温度によって違うふんわり感、ぎゅっと感、甘みが登場します。そしてお豆腐と同じく絶品なのが「お揚げ」。お味噌汁に入れたらお豆腐からもお揚げからも、とてつもなくおいしいだしがあふれだし、普段あまりお味噌汁を飲まない子ども達もおかわりしていました。奥さんに教わった通り、小揚げを半分に切って中に長ネギと納豆を詰めて焼いたらこれまた驚くほどのおいしさで、長ネギ嫌いの下の子に私の分もとられてしまったくらい。(さらにワタシ的には、水をまったくこぼさせないあの包み方、あれもまたすごい技術だと密かに感心しています)

営業時間は朝7時からですが、6時ごろには常連さんが訪れるので店は開けているそうです。朝食に間に合うように、なのでしょうね。そのほか伊達や室蘭付近の方が、早朝、ニセコや真狩方面に水を汲みに行く途中に寄ることも多いのだそう。年配のお客さんも多く、雪の降り始めに必ず来店し「今年はこれで最後。来年、春になったらまた来ますね」と挨拶していく方もいるそうです。

まもなく美しい紅葉に彩られる洞爺湖。北岸から眺める景色もいいものですよ。お出かけの際は渡辺豆腐店に寄ってみてください、できればクーラーボックスと保冷剤持参で!




渡辺さんの奥さんがくださった、それはそれはあったかいお便り。生粋の「職人」であるご主人を心から尊敬して常に立て、大切にしているのが本当によく分かる素晴らしいお人柄です。私も少しはオットを大事にしなきゃあと猛反省したものの…。思っただけで実行に移せず。とほほ。そうだ、今日くらいは発泡酒でなくビールを買って帰ろう(…で、うっかり自分が飲んじゃったりして^^;)。



●渡辺豆腐店●
壮瞥町仲洞爺15
営業時間:7:00〜14:00(売切れ次第閉店)
※洞爺湖をぐるっと回る道沿いにあり、決して迷うような場所ではありません。



(ひろみ)


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