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TOHOHO日記
HO55号 「秘密の函館」に関するお詫びと訂正
2012.6.28
いつもHOをご愛読いただきありがとうございます。
HO55号「秘密の函館」に間違いがございました。
P86の称名寺に関する記載で、本文では「浄土真宗の寺である」となっていますが、本来は「浄土宗の寺である」の間違いでした。
関係者のみなさま、また読者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申し上げます。
大変申し訳ございませんでした。

(編集部)
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HO Vol.57 無人島(!?)ツアーの舞台裏(2)
2012.6.27


それでも…というのか、それだけに…というのか、船からの景色は本当に美しく一休さんのガイドも楽しく、大小さまざまな滝や、「踊るロボット」「ネコ」「ムーミン」「アイヌのお爺さんと愛犬」「親子ゴリラ」など見方次第でさまざまに楽しめる岩、ウミウやウミツバメの巣など、さまざまな絶景が次々に現れます。


トドが上陸しないよう、漁師さんが打った杭。ところどころ曲げられていて、トドの力のすさまじさが伝わってきます


一休さんたちが「第2鳥の楽園」と呼んでいるエリア。ウミツバメの巣がたくさんあるのが見えるでしょうか?

とはいえ時間の遅れを取り戻すべく、一休さんは飛ばす飛ばす! 「下手なジェットコースターより怖いでしょ。あはははは」なんて笑うけど、あれだけ揺れながらもカメラを落とすことなく写真を取り続けたカメラマンminacoさんのプロ根性は「あっぱれ」です。


たどりついた上陸地点は当然のことながら人けもなく、ただ風の音と波の音、鳥の声だけが流れる別天地。仕事抜きに、ゆっくり訪れたいと思わずにいられません。「あの崖を登ると、向こう側はまた全然違う景色でいいですよ」と一休さんに教えてもらい登ったところ、これがまたハードな崖で…。なのに、涼しい顔でフキを抱えながら降りて来た伊藤さんにはまたまた驚かされました。

上陸地での撮影を無事終えて、名残り惜しい気持ちを抱えながら船は再び雄冬へ。港では、船を陸へ牽引する鉄製ロープがぶちっと切れるという大ハプニングがあったのですが(と書くとサラッとしますが、本当に大変だったのですよ!!!)、ともあれツアーは終了。最後に荷物を降ろして、船を洗い、シートをかけてから、温泉、そして増毛町の宿へと向かったのでした。


波乱万丈だった一日を終え、温泉での一コマ。私は「これこそが今月号の表紙写真!」と確信したのですが…。却下されました。


岩尾温泉あったま〜る前からの夕景。ここからの景色が個人的にも本当に好きで、スタンプカードはすでに3枚目(笑)

宿での撮影が終わったのは9時近く(しかもスペースの関係で、宿でのカットは使ってもらえなかったという…。よくあることとはいえ(涙))。その分、帰り道では、明りの少ない国道231号で「日本でもこんなにたくさんの星が見られるのか」というくらい、美しい星空を見ることができました。結局、JR終電に間に合わず、さらに伊藤さんにご迷惑をおかけしてしまいましたが…。

今回の特集で大好きになった増毛の町。今年の夏休みには、子どもたちを連れてゆっくりお世話になりに行こうと思います!



(ひろみ)


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HO Vol.57 無人島(!?)ツアーの舞台裏(1)
2012.6.26
さて、弁天市場のお隣の宿「ぼちぼちいこか増毛舘」さんで主催する「無人島(!?)体験ツアー」のお話です。「島」に行くわけでもないのに、何ゆえ「無人島(!?)」かというと…。



2010年9月24日発行のHO Vol.36「小さな秘境旅」でも紹介したように、増毛の南「雄冬(おふゆ)」とは、昭和59年まで国道もなく「陸の孤島」と呼ばれた集落です(海まで迫る険しい山と崩れやすい岩肌に阻まれ、なかなか道を造ることができず、昭和56年に国道231号がいったん開通したものの40日後にトンネルが崩落して、すぐに閉鎖されています)。海岸線は現在も陸からは行けない場所が多く、海からの眺めは本当に美しいものです。


考えてみれば「トンネルの上の景色」って普段あまり見られません。「たまに、工事の人がぶら下がってて『おお、あんなふうに作業するのか』なんて驚くことがあるよ」(一休さん)


「ぼちぼちいこか増毛舘」のご主人、平戸一休さんによると「豊浜トンネルの事故以来、古くなった覆道がどんどんトンネルに造り換えられ、この国道は『景色の見えない国道』になっていく。こんな美しい景色なのにもったいない。ぜひたくさんの人に見てほしくてこのツアーを始めた」とのことでした。


ツアーは、朝から夕方まで遊んでガイド代・保険代・温泉代も込みで5900円という格安(宿に連泊しない場合は7900円。でも1泊2食4900円という激安のお宿ですよ!)。ただし、費用を抑えるため、荷物の積み込みや船を海に入れたりなどの作業も、参加者が手伝います。

今回取材に協力してくれたのは北海道が誇るエンデューロレーサー・伊藤聖春アニキ。前日までの段階で北海道全域お天気下り坂、場所によっては気温2℃、低温注意報まで出る始末で、一休さんもカメラマンも私も恐れをなす中、アニキはまるで動じませんでした。前夜「天気が悪くても寒くても、日程的に、シケて命に関わるような状況にならない限り決行せねばならない。申し訳ありませんが明日は何とぞよろしく」と恐縮しながら電話をかけると、あははははと笑いながら「うん、まあなんとかなるよ。終わったら温泉なんでしょ」と、いつもの大型草食動物のような声で(どんな声?)でのんびり答えてくれたのでした。

明けて当日、お天気は曇り時々晴れ最高気温17℃とまずまずの予報。朝7時に札幌を出て、意気揚々と待ち合わせ場所の雄冬に向かいました。予定では10時の出港予定です。一休さんとの挨拶もそこそこに、船にかかったブルーシートを外し、荷物やカヌーを積み込み、港から海へと船を押し、いよいよ出港! 



…と思いきや、船のエンジンからはブルンブルンブルン、スカッ!スカッ!という何やら不吉な音が…。「どれどれ、ちょっと見せてご覧なさい」とアニキが登場するも、どうやらバッテリーが上がっているようです。

一休さんもニコニコ笑顔ながら動揺を隠せていません。「社長すみません! 船のバッテリーが…」と弁天市場の齊藤さんに電話をかけるとしばらく話していましたが、齊藤さんは他所で修理の仕事があって3時過ぎまで体が空かないとのことで、結局、増毛にいる一休さんの奥さんが齊藤さんからバッテリーを受け取り雄冬まで届けに来てくれることになりました。「いやあ、すみませんねえ。今日の取材に合わせてエンジンもバッテリーもちゃんと点検しておいたんですけれど」と恐縮する一休さん。待つこと約40分、写真で見る以上におきれいな奥さんが「本当にごめんなさいね!もう、一休さん、何してるのお〜」とバッテリーを届けてくれ、一件落着かと思えば、トラブルはまだ続くのです。

「パワーがあるほうがいいと思って大きめのバッテリーにしときました!」という一休さんのご厚意が裏目に出て(?)今度は「あれ?大きすぎて固定できないぞ…」という声が。再びアニキの活躍でバッテリーはなんとか固定され、出港と相成ったのは11:44のことでした。(…という裏話を聞いていただいた上で、HO Vol.57 P.42左上の写真を見ていただくと、また別の感慨を感じ取っていただけるのではないでしょうか(笑))


(「その(2)」に続く)



(ひろみ)

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HO Vol.57 「海」イチオシ
2012.6.25
今回のHOテーマは「海」! 全道各地のあんなとこ、こんなとこ。北海道ってやっぱりすごい、と思わせてくれる内容に… なっているといいなと思います。



今回、私個人的なイチオシは増毛町の「弁天土日市場」。築80年になる元・歯科医院を改築したそうですが、とても大きくて、お話を聞くまで、私はてっきり「元は旅館か何かだったのだろう」と思っていました(ちなみにお隣の「増毛舘」は元も旅館。増毛舘さんも同じくイチオシです。後日またブログに…(笑))。

古くなった建物が取り壊されると聞いた、齊藤さんという方が「駅前の風景が変わってしまったら、故郷を離れ、久しぶりに帰ってきた人がガッカリするから」と買い取ったのだそうです。

右端の「貸しスペースエリア」には、焼き鳥屋の「とり丸」さんと留萌の人気洋食店「伽羅」のカレー店(店主が体調をくずし6月いっぱいお休み)、齊藤さんが経営する「海栄ラーメン」、駄菓子屋さんがあります。

「とり丸」は、いわゆる「焼き鳥」のイメージとはだいぶ違いますが、これがまた香ばしくて味わい深くておいしいのです。歯応えのある宮崎赤鶏を、ゴー!っというすさまじい音を立てながらこんなふうに焼いちゃいます。ご主人は元自衛官とのことで…。見とれてしまいそうな豪快さとカッコよさです。蛯名漁港で揚がった、甘〜いホタテもありますよ。





建物中央部分では骨董品を展示しています。「日本最古のベビーオルガン」以外には説明がないため、古いものを眺めて「ふーん」で終わってしまいがちですが、それぞれに物語があって、思いがあって、ここにたどり着いたものばかりです。



日本最古のベビーオルガン。「山葉風琴」という刻印があります。


戦時国債。サハリン在住邦人の方が10数年前にやっと帰国できることになった時、お祖母さんが「日本に行ったら金に換えなさい」と渡してくれたもの。しわも汚れもなく、何十年も大切に保管なさっていたものなのでしょう。郵便局へ持って行ったら「すべて無効」と言われ、捨てようとしていたものを齊藤さんが譲り受けたそうです。


小平町・大滝商店の売掛帳。齊藤さん曰く「オレ、字読めたら取り立てに行こうかと思ってるんだよね(笑)」


齊藤さんが今とても興味を持っているという「箕(み)」。「昭和40年ごろまで、川沿いに小屋を立てて放浪しながら、辺りの竹を切り桜の皮を剥いで箕を作り歩く集団がいたんだと。本拠地は四国や琵琶湖付近で、箕の握り部分をみると、どこの集団のなんていう人が作ったものか、分かるらしいよ。そういう集団がつい最近までいたなんておもしろいでしょ。全然学校行かなくていいってのがウラヤマシイよね」


ぼそぼそした話し方で、押しつけがましいところがどこにもなく、とにかく魅力的な齊藤さん。不肖ワタクシも10数年ぶりにときめいてしまいましたもの…。齊藤さん右手後ろの写真は「えっ!知らないの!? やだなあ、琴若。増毛出身の琴若さ。今はコンビニで働いてるよ。その生き方がね。この人、オレ大好き」


これは齊藤さんが特別に注文して作ってもらった昭和30年代の増毛町地図。「オレ金ないんだけどね、これだけはなんぼ金かかってもいいからって作ってもらったの。増毛出身の人が、よくこれ見ながら1時間くらい話していくよ」


雑多なものがあるように見えて「(元の)持ち主が分かるもの。そして生活の中にかつてあった、どこかに見覚えがあり話の糸口になるもの」を置く、というのが齊藤さんのルールなのだそうです。船舶・オートバイの修理販売業が本業で、お忙しい齊藤さんなので、なかなかゆっくりお話を聞くことも難しいかもしれませんが、タイミングさえ合えば心に沁みるお話をたくさん聞かせてくれることでしょう。

この夏、増毛を訪れた時には、ぜひ弁天市場にも足を運んでみてくださいね。そうそう、暑寒別岳の水で焚いた「海栄ラーメン」もやさしいあっさり味で絶品ですよ!


●弁天土日市場(海栄舘)●
増毛町弁天町1丁目
※とり丸は土日10:00〜15:30ごろ、海栄ラーメンは土日11:00〜17:00ごろのみ営業。骨董品は平日も自由に見学可



(ひろみ)

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旭川グランドホテル ガーデン街道ランチが人気です!
2012.6.25
〜きょう発売の「HO」読者プレゼントに注目! ペア1組ご招待!!〜

6月8日のTOHOHO日記で旭川グランドホテルにガーデンルームがオープンしたことをご紹介しました! きょうは、ホテル最上階のレストランシャンドールで大好評の「北海道ガーデン街道ランチ」2800円をご紹介したいと思います。


こちらのランチは、旭川在住のガーデナー上野砂由紀さん監修のもと、武田学調理長が、旭川近郊の季節の食材をガーデンにみたてるというもの。
6月上旬、22歳のM野とワタクシ(47歳)で、いただきにまいりました。
「きょうはどんな内容なんだろうね?」ワクワクする私たちはパンでノックアウト。食べざかりのM野はおかわりしたほど。


「近郊産野菜と魚介のサラダマルシェのように」。きょうの魚介は旬のマツカワガレイなど。レタスやカブ、エディブルフラワーがきれい。


本日のスープは「雑穀と野菜のスープ」。雑穀のプチプチ感がアクセントのやさしい味です。


こちらは「多彩なお魚料理のガーデンプレート上野ファーム仕立て」。時鮭、ソイ、アイナメ、シシトウ、ソラマメ、トマトなどなど、初夏の庭のように彩り豊か。さすがは武田調理長。一つ一つの食材が、ソテーやポワレ、ボイルなど、その食材のおいしさがいちばん際立つように調理されているんです。ポリフェノールたっぷりの「小豆酢」をかけて食せば、いちだんと豊かな味わいに。いや〜まいりました。


「パテシエからの本日のデザート」がこちら。お花畑のような可憐な盛り付け。食べてしまうのがもったいない!



上野ファームを見て、ガーデンルームに泊まって、ガーデン街道ランチをいただく。この夏、かなりお薦めですよ。

きょう発売の「HO」読者プレゼントにて「ガーデン街道ランチ」ペア1組ご招待。応募したい方は、HOを買ってくださいねー!



旭川グランドホテル
旭川市6条通9丁目 TEL.0166-24-2111

*北海道ガーデン街道ランチは、最上階のレストランシャンドールで
ランチタイム:11:30〜14:00ラストオーダー
お問い合わせ:0166・24・1411(食堂予約係)
http://www.asahikawa-grand.com/restaurant/champdor/2012/04/post-68.html#title

(わっか)


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