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TOHOHO日記
ポプラ並木
2010.8.31
会社には毎日たくさんの電話がかかってきます。
こっそり居留守を使いたくなるような電話も多々あるのですが(←たいていは自業自得)、心温まるお電話をいただくことも多く、そんな時には「この会社で仕事をしていてよかった」と改めて思います。

先日は、青森県の方からこんなお電話をいただきました。

「昨年北海道旅行をした時に、北海道大学のポプラ並木を訪ねた。その時の写真がとても印象深いものに撮れたので、ぜひ見てほしい」

そしてお送りいただいたのが、このメールとお写真です。

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こんばんは! 先日お電話いたしました、青森の齊藤といいます。
早速お言葉に甘えて写真をお送り致します。

私は青森で田舎ですが、北海道大学の敷地の大きさは、行ってみてわかりました。本当に広いんですね! 北海道の雄大さが、地元の方々のおおらかさが分かるような気がしました。

実は昨年、ポプラ並木を見学に行きました。並木の前にお知らせ版がありました。安全のため通路には入れないということでした。木が古くなり数本倒れて伐採されたとか・・・。

ポプラ並木も時間がたったのかと、時代を感じていたところに、はっきりわかりませんが、農学部の学生さんかと思われますが、青と赤の服を着て、リヤカーを引いて並木の中に入って行きました。あまりにも懐かしく何とも言えない風景に思わずシャッターを切りました。その1枚です。

家に帰ってから、大きく印刷し、部屋に飾っておいたところ、遊びに来る方も「こんな写真がよくとれたねー」と言って印刷していきます。

みんなが、昔の時代をおもっているのか…と感じました。レトロの感じが・・・。

今年の8月17日にも、東京から来た方が、ぜひほしいと言って印刷して持って行きました。

北海道の人はいつも見慣れているかもしれませんが、私は本当に懐かしく、見ていても飽きない1枚です。


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ポプラ並木がまるでタイムトンネルのような、懐かしくやわらかな色合いのこの写真。ゴロゴロと響く車輪の音や枝を揺らす風の音が聞こえてきそうで、いつまでも眺めていたくなるように感じます。

ところで、齊藤さんはこのメールと一緒に、青森県田舎舘(いなかだて)村の「田んぼアート」の写真も送ってくださいました。それがこれです。


今年の8月17日に見学なさったときに撮影されたものだそうです。

偶然なのですが、実は、現在発売中のHO「チャントヤサイタベテル?」P74でも、旭川の田んぼアートを紹介しているのですが、もうご覧いただけたでしょうか?

齊藤さんの写真と、この写真を何度も見比べて「この2つの違いは、歴史と伝統ある本州のアートと、型にはまらず若々しい北海道のアートとの違いなのかな?」と、とても興味深く感じました。

この夏はただならぬ暑さで、外で仕事をされる方の苦労は察するにあまりあります。しかももう9月の声を聞くと言うのに、この暑さはいっこうに収まりそうにありません。青森の畑も、旭川の畑も、今はどんな色を見せてくれているのでしょう。まもなく迎える実りの時期。農業に携わる皆さんのご苦労と思いが実る、豊かな季節となりますように。

青森の齊藤さん、ありがとうございました。

(ひろみ)
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いい町旅気分
2010.8.9
みなさん、突然ですがいったいここはどこでしょう?


今回、私は取材でこの町を訪れ、この景色にがっしりと心をつかまれてしまいました。
田園風景にぽつんと建つ建物。
札幌にいるとなかなか見られない風景ですよね。
でも北海道にはこんな素敵な風景がたくさんあります。
こんな景色、空気感に触れた瞬間がもっとも「北海道大好き」と思える時です。

そんな空気の中に溶け込むように建つこのお店では、この素敵な空間を外部から来た私たちにもおしみなく提供してくれるのです!

ここに住む方たちは、きっと自分たちがとても気持ちよく、素敵な時間を過ごしていることもわかっていらっしゃるのだろうなと思います。じゃないと人に紹介したりできませんものね。

そして今度は、またちょっと違う溶け込み方で、この町に住む方にお会いしました。

こんな怪しい看板が建つこの広場で、その人はこの謎の物体に情熱を注いでいます!

“謎の物体”なんて言ってしまいましたが、これには日本の農業の将来がかかっているかもしれません!ここの社長さんはおもしろおかしく、そしてどこまでが本当でどこからが嘘なのかわからない口調で私たちに語ってくれました。私もいまだに何が嘘で何が本当だったのかわかりません(笑)

でもきっと熱い男には間違いない!
話好きで、やたら気前がいい!(スキンシップも多いようですが…笑)
少し怪しい香りもしますが、この人が何をするのか見ていたい、ちょっと参加してみたくなる、そんな気持ちになってしまいます。

とにかく今回訪れたこの場所、いい人すぎて大丈夫?というくらい素敵な人々が住んでいます。そしてみなさんに共通するのは「この地が好き」ということ。
それがひしひしと伝わってくるし、私もここが大好きになりました。


さあみなさん、ここがどこだか気になるでしょう!
次回のHOでたっぷりとお届けできるので、ぜひぜひお手にとって見てくださいね!
そしてできればぜひ実際に訪れてみてください!
こんな素敵な景色に出会えるに違いありません。


8月25日発売のHO 10月号をお楽しみに!!

(まなみ)
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夏やすみのアウトドアもこれで準備OK!
2010.8.3
突然ですが、みなさんナイフってうまく使えますか?
私もちゃんと考えてみたことなんてなかったのですが、
そういやりんごの皮むきくらいが限界ではないか…
と残念な結論が待っていました。

特にお子さんには私のような大人にはなってほしくない!
そこで、夏休みにぴったりのイベントを紹介します。

道民のみなさんなら一度は聞いたことがあるであろう、
エフエム・ノースウェーブさん。
わたしたちHO編集部も、とてもお世話になっているのですが、
そんなノースウェーブさんタイアップの下、
ビクトリノックスのスイスアーミーナイフを使った
親子ワークショップが開かれます。

刃物類を使うことが少なくなっている現代の子供たちに向けて、
「楽しく安全に、刃物類に対する正しい知識と使用方法を学んでほしい」という思いから、
サッポロファクトリー主催のイベント
「SAPPORO FACTORY OUTDOOR WEEK ”More Fes!More Camp!” 」の特別企画として開催。

当日はNPO法人北海道ボランティア協会のスタッフを講師に迎え、
刃物の使い方はもちろん、プログラム後半ではナイフ使用の実践として、ペットボトルを用いたコマ「ボトル・トップ」の制作に取り組みます。
完成したコマは親子チーム対抗戦で勝負!
優勝した親子には素敵なプレゼントも待っているそうです!
どんなものがもらえるのでしょう〜
景品があるとより一層力が入りますよね!(笑)

また、フェスティバル会期中には音楽ライブイベント「VICTORINOX presents More Music Live in OUTDOOR WEEK」や、トークショー「VICTORINOX presents OUTDOOR Enjoy Talk」なども開催!
音楽ライブにコマ対決!
大人も子供もアツイ夏の一日を過ごせそうですね!!

夏真っ盛り!
北海道の短い夏を思いっきり楽しむためにも、
まずはこのイベントへ!!


「君だけの『ボトル・トップ』を作ろう!」
日時:2010年8月7日、8日の2日間
時間:1日3回を予定 11:00~12:00/13:00~14:00/15:00~16:00
場所:サッポロファクトリーアトリウム ビクトリノックス展示ブース内
参加資格:小学生3年生以上の子供と保護者2人1組(※各回10組20名)
費用:無料
参加方法:エフエムノースウェーブ WEBサイトより先着で受付
     公式HP  http://825.fm/northwave/
     応募HP  http://www.fmnorth.co.jp/EventM.asp?EID=1741

「VICTORINOX presents More Music Live in OUTDOOR WEEK」
日時:2010年8月7日(土)11:30~12:00/13:30~14:00/15:30~16:00
   8日(日)13:30~14:00/15:30~16:00
会場:サッポロファクトリーアトリウム
MC:7日ノースウェーブDJ潮音、8日ノースウェーブDJ笠原寿仁
ゲスト:松竹谷 清、キッコリーズ、ケンジャほか

「VICTORINOX presents OUTDOOR Enjoy Talk」
日時:2010年8月7日(土)、8日(日)
時間:14:20~14:50
会場:サッポロファクトリーアトリウム
ゲスト:「北海道キャンピングガイド2010」編集室スタッフ


(まなみ)
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お父さん だいすき。
2010.7.27
「もう一つの富良野・美瑛」で紹介した
ナブの家(P98-99)は、
鳥がたくさんやって来る森の中のカフェです。

店名は、店主の山口さんが大好きな小説の主人公から付けられました。
それは、リチャード・フォードというイギリスの作家が書いた
『銀の森の少年』という物語。
銀の森でアナグマの夫妻に育てられた少年・ナブが、
森の仲間たちと暮らす中で、たくましく育っていくという
ファンタジー小説です。
(ちょっと『ジャングルブック』みたいな感じでしょうか?)
カフェを取り囲んでいる森を、山口さんはこっそり「銀の森」と呼んでいるらしいです。
店の裏手は清々しい森になっています。小さなツリーハウスがあったり、ブランコがあったり、カフェで一服した後、森の中でぼんやりできる贅沢なお店です

さて、このカフェには真っ白でかわいい「サム」という犬がいます。

実はサムも店名の由来になった小説に出てくる登場人(?)物の名前。
主人公のナブと仲の良い、しっかりもので勇敢な犬です。
「ストーリーの中では、すごく頼りがいのある犬なんだけどね、
うちのサムは全然違うんだよね〜」
と笑う山口さん。

サムは、元気がよくてはつらつとしているけれど
お客さんを威嚇しないし、
決して店の中に入って来ることもない。
山口さんの言うことには、きちんと応えるお利口さん。
と私には見えたのですが、
実は、お父さん(山口裕さん)がいなくなると、
突如シューーンとして、この賢い雰囲気が影をひそめてしまうらしいのです。
この写真を見たとき、私の好きな歌の
♪愛されることを知らない、まっすぐな犬になりたい
という歌詞が私の頭にポンと浮かんできました。サムの目がホントにまっすぐ

妻の洋子さんいわく
「お父さんが仕事で家を空けるときは、ちゃんと言い聞かせておかないと寂しすぎて食欲はなくなるし、ひどいときは歩けなくなったりするんですよ」

取材が始まり、山口さんに話を聞くために
サムはしばらくの間、放っておかれることになりました。
すると、山口さんの見えるところをウロウロ。
じぃっと物欲しそうな目で取材の様子を見つめています。
その気配を察して、山口さんがサムのそばへ寄っていくと
落ち着きなくぴょんぴょんととびはね、
ちぎれんばかりにしっぽをふって、山口さんの膝の上へ乗ろうとします。
その喜びようと言ったら
想い焦がれた恋人にやっと再会できたかのよう
(とは、言い過ぎか…)。
さらには、腕や顔をぺろぺろなめて、いかに山口さんが好きか
をアピールするサム。
外での取材中はほぼこんな具合。山口さんに夢中で私やカメラマンは全く無視です(笑)

二人(?)のラブラブっぷりを横目で見ながら
「私がいたってダメなのよねぇ、サムは。お父さんじゃないと」
と洋子さんはちょっと寂しそうです。

ほんの1時間ほど放っておかれただけで
こんななのだから、数日家を空けたら歩けなくなるっていうのも
まんざら大袈裟ではないのかも…。
結局、サムが寂しがるので取材の半分は
店の外で行われることになり
その間、私は二人の仲良しぶりを見せつけられたのでした。
もちろん山口さんもサムが大好き。相思相愛の二人なのです

しかし、激しい愛だなぁ。
一度はそんなふうに誰かに想われてみたいもんですよね(笑)。
ナブの家はサムがいるだけじゃなく、気持ちをリラックスさせてくれる
リンデンティーや、パンがサクサクのホットサンドが楽しめる、とってもすてきなカフェです。近くを通ってみれば
「気になる」理由もわかるはず。ぜひ足を運んでみてください。
おススメです!

(みさと)
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大切なお店
2010.7.21
内容にもよりますが、取材にかかる時間は、だいたい、30分から1時間前後という場合が多いものです。お話をお聞きして、店内、外観、スタッフさん、お料理のお写真を撮らせていただいて…としていると、1時間はあっという間です。こんなにあれこれお聞きしてお時間を割いていただいても、実際の誌面での掲載スペースがほんの小さなものになってしまったら…、という不安も常にあり、できれば取材時間は短く簡潔に済ませたいというのは、いつも思うことではあります。

とはいえ、どんなに短時間であれ、相手の方が伝えたいと思ってくださっていることをきちんとお聞きし、読者の方に伝えられる形にできなければ本末転倒ですから、そこはやはり難しいところなのだと思います。

実は、私がライターの仕事を始めたころ、取材に行って4時間近く居座ってしまったことがあります。なんでそんなに時間がかかったのか、今思い出してもまったくわかりません。うかがった先は、すすきの駅のそば、ご夫婦で経営されている、ビルの2階にある小さなビストロ。その時の取材メモには「おうちに家庭菜園、ハーブ、自転車、多忙」「ご主人とマダム、新婚時代、こたつでみかん」「ただ正直に。一生懸命」とか、よくこれで原稿が書けたものだと思うような断片的な単語の殴り書きが10数ページに渡って続いています。

あんなに長い時間居座られたら、その後の仕込みやら開店準備やら何やら予定がすべて狂って、さぞ困られただろうなあと、帰り道、とても落ち込んだことを覚えています。

でも、その後、マダムから届いたのは「イシワタリさんが真剣に一生懸命取材している姿を見て、また、いろいろな質問に答えながら、自分たちの原点を思い出しました。今後について、迷いもあったのだけれど、もう一度原点に戻って頑張ってみようと、シェフと二人で話し合いました。ありがとうございました」と書かれたとても温かいメールでした。

申し訳なさと、ありがたさと…。

その後も折に触れ温かいお便りをいただき、子どもたちとお店におじゃましたときにもとても親切にしていただいたり、私にとって「大切な隠れ家」のようなお店になりました。

ですが、先週末、そのマダムから届いたのは「引退のお知らせ」のハガキでした。あのお二人らしい、温かさいっぱいの文面に、なんと言えばよいのか、言葉もないのですが…。

閉店まであと1ヶ月。それまでに一度はぜひ伺おうと思います。そして、一日も早くまた「心機一転、今度はここで頑張ります!」と新規開店の連絡が届きますように。



Bistrot poele(ビストロ ポワル)

札幌市中央区南4条西3丁目第2グリーンビル2階
電話番号:011・530・0311
営業時間:18:00〜23:00(できる限り予約を)
定休日:日曜、第1・3月曜、祝日
http://www.h5.dion.ne.jp/~sakai-t/

(ひろみ)
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