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TOHOHO日記
7月28-29日は「うらかわ馬フェスタ」へ!
2012.7.6
7月に入りました。北海道の夏は短いけれど、その分本当にキラキラ輝くような素敵な季節ですね。ボーっとしているとあっという間に秋になってしまいそうなので、今年も大急ぎであちこちいろいろな所へ出かけてみたいと思います。

さて、今月28日(土)・29日(日)は、浦河町で「うらかわ馬フェスタ2012」が開催されます。「第27回シンザンフェスティバル」と「第46回浦河競馬祭り」が合わせて開催されるこのお祭り、1日目には草原で行われる「馬上結婚式」、2日目は本格的な「競馬」「JRAの調教施設無料見学バスツアー」が見所だそうです。このほか「競馬グッズオークション」、「スマイルプリキュアショー」、「蹄鉄打ち実演」、「軽種馬・ポニーなどの草競馬」など盛りだくさんのプログラムが用意されています。パンフレットをよく見れば「引き馬乗馬&馬車」「もちまき大会」「南光園ホルモンセットプレゼント(抽選で100名)」という文字も…。これは見逃すテはないではありませんか!






5月の浦河さくら祭りにおじゃましたときにも思ったのですが、浦河のお祭りって本当に太っ腹! だって、さくら祭りではさくらウニの超・激安販売やカニ鍋の無料サービス、抽選でサクラマスやサケのプレゼント、子どもはポニーの無料乗馬まであったのですよー。来年も絶対に行っちゃいます。

なお、現在発売中のHO57読者プレゼントでは、浦河町役場さんから「特製クオカード」のご提供をいただいています。この締め切りは7月10日に設定していますが、当選者の方にはクオカードと一緒に、このお祭りの案内や浦河町に関する情報の冊子(移住者の方が作成されたイラスト入りガイドでこれがまた素晴らしい!)も同封する予定です。この週末に応募していただければまだ間に合います。ぜひ奮ってご応募くださいませ♪




●うらかわ馬フェスタ2012●

7月28日(土)18:00〜(出店17:00〜、カントリーパーティー17:30〜)
7月29日(日)9:00〜

会場:JRA日高育成牧場内特設会場
お問い合わせ:0146-26-9014(浦河町役場水産商工観光課)


(ひろみ)


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HO Vol.57 無人島(!?)ツアーの舞台裏(2)
2012.6.27


それでも…というのか、それだけに…というのか、船からの景色は本当に美しく一休さんのガイドも楽しく、大小さまざまな滝や、「踊るロボット」「ネコ」「ムーミン」「アイヌのお爺さんと愛犬」「親子ゴリラ」など見方次第でさまざまに楽しめる岩、ウミウやウミツバメの巣など、さまざまな絶景が次々に現れます。


トドが上陸しないよう、漁師さんが打った杭。ところどころ曲げられていて、トドの力のすさまじさが伝わってきます


一休さんたちが「第2鳥の楽園」と呼んでいるエリア。ウミツバメの巣がたくさんあるのが見えるでしょうか?

とはいえ時間の遅れを取り戻すべく、一休さんは飛ばす飛ばす! 「下手なジェットコースターより怖いでしょ。あはははは」なんて笑うけど、あれだけ揺れながらもカメラを落とすことなく写真を取り続けたカメラマンminacoさんのプロ根性は「あっぱれ」です。


たどりついた上陸地点は当然のことながら人けもなく、ただ風の音と波の音、鳥の声だけが流れる別天地。仕事抜きに、ゆっくり訪れたいと思わずにいられません。「あの崖を登ると、向こう側はまた全然違う景色でいいですよ」と一休さんに教えてもらい登ったところ、これがまたハードな崖で…。なのに、涼しい顔でフキを抱えながら降りて来た伊藤さんにはまたまた驚かされました。

上陸地での撮影を無事終えて、名残り惜しい気持ちを抱えながら船は再び雄冬へ。港では、船を陸へ牽引する鉄製ロープがぶちっと切れるという大ハプニングがあったのですが(と書くとサラッとしますが、本当に大変だったのですよ!!!)、ともあれツアーは終了。最後に荷物を降ろして、船を洗い、シートをかけてから、温泉、そして増毛町の宿へと向かったのでした。


波乱万丈だった一日を終え、温泉での一コマ。私は「これこそが今月号の表紙写真!」と確信したのですが…。却下されました。


岩尾温泉あったま〜る前からの夕景。ここからの景色が個人的にも本当に好きで、スタンプカードはすでに3枚目(笑)

宿での撮影が終わったのは9時近く(しかもスペースの関係で、宿でのカットは使ってもらえなかったという…。よくあることとはいえ(涙))。その分、帰り道では、明りの少ない国道231号で「日本でもこんなにたくさんの星が見られるのか」というくらい、美しい星空を見ることができました。結局、JR終電に間に合わず、さらに伊藤さんにご迷惑をおかけしてしまいましたが…。

今回の特集で大好きになった増毛の町。今年の夏休みには、子どもたちを連れてゆっくりお世話になりに行こうと思います!



(ひろみ)


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HO Vol.57 無人島(!?)ツアーの舞台裏(1)
2012.6.26
さて、弁天市場のお隣の宿「ぼちぼちいこか増毛舘」さんで主催する「無人島(!?)体験ツアー」のお話です。「島」に行くわけでもないのに、何ゆえ「無人島(!?)」かというと…。



2010年9月24日発行のHO Vol.36「小さな秘境旅」でも紹介したように、増毛の南「雄冬(おふゆ)」とは、昭和59年まで国道もなく「陸の孤島」と呼ばれた集落です(海まで迫る険しい山と崩れやすい岩肌に阻まれ、なかなか道を造ることができず、昭和56年に国道231号がいったん開通したものの40日後にトンネルが崩落して、すぐに閉鎖されています)。海岸線は現在も陸からは行けない場所が多く、海からの眺めは本当に美しいものです。


考えてみれば「トンネルの上の景色」って普段あまり見られません。「たまに、工事の人がぶら下がってて『おお、あんなふうに作業するのか』なんて驚くことがあるよ」(一休さん)


「ぼちぼちいこか増毛舘」のご主人、平戸一休さんによると「豊浜トンネルの事故以来、古くなった覆道がどんどんトンネルに造り換えられ、この国道は『景色の見えない国道』になっていく。こんな美しい景色なのにもったいない。ぜひたくさんの人に見てほしくてこのツアーを始めた」とのことでした。


ツアーは、朝から夕方まで遊んでガイド代・保険代・温泉代も込みで5900円という格安(宿に連泊しない場合は7900円。でも1泊2食4900円という激安のお宿ですよ!)。ただし、費用を抑えるため、荷物の積み込みや船を海に入れたりなどの作業も、参加者が手伝います。

今回取材に協力してくれたのは北海道が誇るエンデューロレーサー・伊藤聖春アニキ。前日までの段階で北海道全域お天気下り坂、場所によっては気温2℃、低温注意報まで出る始末で、一休さんもカメラマンも私も恐れをなす中、アニキはまるで動じませんでした。前夜「天気が悪くても寒くても、日程的に、シケて命に関わるような状況にならない限り決行せねばならない。申し訳ありませんが明日は何とぞよろしく」と恐縮しながら電話をかけると、あははははと笑いながら「うん、まあなんとかなるよ。終わったら温泉なんでしょ」と、いつもの大型草食動物のような声で(どんな声?)でのんびり答えてくれたのでした。

明けて当日、お天気は曇り時々晴れ最高気温17℃とまずまずの予報。朝7時に札幌を出て、意気揚々と待ち合わせ場所の雄冬に向かいました。予定では10時の出港予定です。一休さんとの挨拶もそこそこに、船にかかったブルーシートを外し、荷物やカヌーを積み込み、港から海へと船を押し、いよいよ出港! 



…と思いきや、船のエンジンからはブルンブルンブルン、スカッ!スカッ!という何やら不吉な音が…。「どれどれ、ちょっと見せてご覧なさい」とアニキが登場するも、どうやらバッテリーが上がっているようです。

一休さんもニコニコ笑顔ながら動揺を隠せていません。「社長すみません! 船のバッテリーが…」と弁天市場の齊藤さんに電話をかけるとしばらく話していましたが、齊藤さんは他所で修理の仕事があって3時過ぎまで体が空かないとのことで、結局、増毛にいる一休さんの奥さんが齊藤さんからバッテリーを受け取り雄冬まで届けに来てくれることになりました。「いやあ、すみませんねえ。今日の取材に合わせてエンジンもバッテリーもちゃんと点検しておいたんですけれど」と恐縮する一休さん。待つこと約40分、写真で見る以上におきれいな奥さんが「本当にごめんなさいね!もう、一休さん、何してるのお〜」とバッテリーを届けてくれ、一件落着かと思えば、トラブルはまだ続くのです。

「パワーがあるほうがいいと思って大きめのバッテリーにしときました!」という一休さんのご厚意が裏目に出て(?)今度は「あれ?大きすぎて固定できないぞ…」という声が。再びアニキの活躍でバッテリーはなんとか固定され、出港と相成ったのは11:44のことでした。(…という裏話を聞いていただいた上で、HO Vol.57 P.42左上の写真を見ていただくと、また別の感慨を感じ取っていただけるのではないでしょうか(笑))


(「その(2)」に続く)



(ひろみ)

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HO Vol.57 「海」イチオシ
2012.6.25
今回のHOテーマは「海」! 全道各地のあんなとこ、こんなとこ。北海道ってやっぱりすごい、と思わせてくれる内容に… なっているといいなと思います。



今回、私個人的なイチオシは増毛町の「弁天土日市場」。築80年になる元・歯科医院を改築したそうですが、とても大きくて、お話を聞くまで、私はてっきり「元は旅館か何かだったのだろう」と思っていました(ちなみにお隣の「増毛舘」は元も旅館。増毛舘さんも同じくイチオシです。後日またブログに…(笑))。

古くなった建物が取り壊されると聞いた、齊藤さんという方が「駅前の風景が変わってしまったら、故郷を離れ、久しぶりに帰ってきた人がガッカリするから」と買い取ったのだそうです。

右端の「貸しスペースエリア」には、焼き鳥屋の「とり丸」さんと留萌の人気洋食店「伽羅」のカレー店(店主が体調をくずし6月いっぱいお休み)、齊藤さんが経営する「海栄ラーメン」、駄菓子屋さんがあります。

「とり丸」は、いわゆる「焼き鳥」のイメージとはだいぶ違いますが、これがまた香ばしくて味わい深くておいしいのです。歯応えのある宮崎赤鶏を、ゴー!っというすさまじい音を立てながらこんなふうに焼いちゃいます。ご主人は元自衛官とのことで…。見とれてしまいそうな豪快さとカッコよさです。蛯名漁港で揚がった、甘〜いホタテもありますよ。





建物中央部分では骨董品を展示しています。「日本最古のベビーオルガン」以外には説明がないため、古いものを眺めて「ふーん」で終わってしまいがちですが、それぞれに物語があって、思いがあって、ここにたどり着いたものばかりです。



日本最古のベビーオルガン。「山葉風琴」という刻印があります。


戦時国債。サハリン在住邦人の方が10数年前にやっと帰国できることになった時、お祖母さんが「日本に行ったら金に換えなさい」と渡してくれたもの。しわも汚れもなく、何十年も大切に保管なさっていたものなのでしょう。郵便局へ持って行ったら「すべて無効」と言われ、捨てようとしていたものを齊藤さんが譲り受けたそうです。


小平町・大滝商店の売掛帳。齊藤さん曰く「オレ、字読めたら取り立てに行こうかと思ってるんだよね(笑)」


齊藤さんが今とても興味を持っているという「箕(み)」。「昭和40年ごろまで、川沿いに小屋を立てて放浪しながら、辺りの竹を切り桜の皮を剥いで箕を作り歩く集団がいたんだと。本拠地は四国や琵琶湖付近で、箕の握り部分をみると、どこの集団のなんていう人が作ったものか、分かるらしいよ。そういう集団がつい最近までいたなんておもしろいでしょ。全然学校行かなくていいってのがウラヤマシイよね」


ぼそぼそした話し方で、押しつけがましいところがどこにもなく、とにかく魅力的な齊藤さん。不肖ワタクシも10数年ぶりにときめいてしまいましたもの…。齊藤さん右手後ろの写真は「えっ!知らないの!? やだなあ、琴若。増毛出身の琴若さ。今はコンビニで働いてるよ。その生き方がね。この人、オレ大好き」


これは齊藤さんが特別に注文して作ってもらった昭和30年代の増毛町地図。「オレ金ないんだけどね、これだけはなんぼ金かかってもいいからって作ってもらったの。増毛出身の人が、よくこれ見ながら1時間くらい話していくよ」


雑多なものがあるように見えて「(元の)持ち主が分かるもの。そして生活の中にかつてあった、どこかに見覚えがあり話の糸口になるもの」を置く、というのが齊藤さんのルールなのだそうです。船舶・オートバイの修理販売業が本業で、お忙しい齊藤さんなので、なかなかゆっくりお話を聞くことも難しいかもしれませんが、タイミングさえ合えば心に沁みるお話をたくさん聞かせてくれることでしょう。

この夏、増毛を訪れた時には、ぜひ弁天市場にも足を運んでみてくださいね。そうそう、暑寒別岳の水で焚いた「海栄ラーメン」もやさしいあっさり味で絶品ですよ!


●弁天土日市場(海栄舘)●
増毛町弁天町1丁目
※とり丸は土日10:00〜15:30ごろ、海栄ラーメンは土日11:00〜17:00ごろのみ営業。骨董品は平日も自由に見学可



(ひろみ)

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NISEKO SUMMER FEST 2012へのお誘い
2012.6.4
北海道のフード&ワイン、アート、音楽を楽しむ第1回「ニセコ・サマー・フェスト」が、6月22日〜24日の3日間ヒルトンニセコビレッジで開催されます。
http://www.clarkgallery.jp/exhibition/niseko-summer-fest-2012/


NISEKO SUMMER FEST 2012

世界でも屈指のスキーリゾート地として知られている北海道ニセコ。一年を通して多くの観光客が国内外から訪れることから、世界の文化の融合地として洗練され独自の進化を続けています。夏のリゾートも人気のニセコで北海道のフード&ワイン、アート、音楽を楽しむフェスティバル、第1回「ニセコ・サマー・フェスト」が、2012年6月22日?24日の3日間、ヒルトンニセコビレッジ(ニセコ町東山)にて開催されます。フェスティバルの記念すべき第1回目のゲストアーティストして所属作家の新矢千里が起用されました。

23日18時から開催されるメインイベントでは、ミシュラン一つ星レストランにも選ばれたヒルトン東京の「ル・ベルゴレーズ」からジェローム・デコーニング氏と、ニセコのミシュラン一つ星レストラン「カミムラ」から上村雄一氏、ヒルトンニセコビレッジ総料理長ロブ・シップマン氏の三名のシェフのコラボレーションによる旬の食材を使った特別コース料理と、厳選されたワインのマリアージュを堪能できます。加えて札幌在住のアーティスト・新矢千里のアートと生演奏による音楽が会場に華やかさを演出します。

3日間のイベント期間中は、ヒルトンニセコビレッジ内に特設アートギャラリーを設置。新矢千里の新作アート作品やニセコを中心に道内アーティストの作品を展示販売します。また、作品展示だけでなく、オリジナルデザインのステンシルテンプレート(型紙を使用した転写プリント)を使ったワークショップを体験いただけます。転写プリントを行いたいTシャツやトートバッグなどをご持参いただければ、無料で体験実施いただけます。有料でお持ち帰りいただけるトートバッグも若干数ご用意しています。

22日18時半から行われる前夜祭では、特設アートギャラリーにて、タパスとワイン、アートを良質な音楽とともにお楽しみいただけます。DJとして参加するのは、レーベル「SenSe」を主催し、自らもDJ・プロデューサーとして札幌を拠点に幅広いジャンルで活動する柳原健人氏。さらに、24日昼には、シェフによる調理実演とランチが楽しめるなど、盛りだくさんの3日間となっています。料理とワイン、アート、音楽を一度に楽しめる至福のひと時を大自然のリゾート地・ニセコでゆっくりとお過ごしください。



ニセコ・サマー・フェスト 2012

会期:2012年6月22日(金)〜24日(日) 11:00〜18:00 (最終日16:00まで)
会場:ヒルトンニセコビレッジ
住所:北海道虻田郡ニセコ町東山温泉
22日の参加料:無料。タパス 500円/一品
23日の参加料:お一人様 8,500円(特別コース料理・ワイン料金込)
24日の参加料:お一人様 3,500円(料理・ワイン料金込)
特別宿泊料金:シングル 10,000円、ツイン 12,000円(1室料金、朝食込)
※上記全て、税・サービス料込み。

お問い合わせ:0136-44-1919(ヒルトンニセコビレッジ)
http://www.hiltonnisekovillage.jp

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新矢千里さんことKINPROさんは昨年12月に発行した「HO ウーマン」にも登場してくださったイラストレーターさん。世界的にも幅広く活躍されていて、メチャクチャ美人なのに、優しくてふんわりしてユーモアもあって、まるで妖精のように素敵な方です。フェスティバルではKINPROさんにも近くで接することができそうですし、そして、ミシュランシェフ・コラボによる旬の食材満載の特別コース料理は、通常ならそれぞれのシェフのお店でお食事は1万以上はするのものを、今回は特別プライスの8500円!(さらにアート&生演奏付きです)

明るい日差しが降り注ぐ初夏のニセコ。澄んだ空気の中、素晴らしいアートと料理、音楽を楽しみに出かけませんか。


KINPROさんの作品。これは冬に撮らせていただいたものですが、フェスティバルではきっとニセコの初夏にふさわしい爽やかな装いと作品を披露してくださることと思います

(ひろみ)
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