>>レポート・7
大正時代の建物で味わう なつかしい手作り甘味
甘味茶房 花かんろ
- 住所
- 函館市元町14-6
- 電話
- 0138・22・9213
- 営業時間
- 8:30〜18:30
- 定休日
- 不定休
- 函館市の伝統建造物に指定されている建物。外壁の鮮やかな色が目を引き、分かりやすい
- 白玉クリームあんみつ600円。甘さが程よく、寒天が涼しげだ
- 10畳の小上がりは小グループに便利
- カウンター席と椅子席があるメーンスペース
日和坂を函館山に向かって上る途中の左側。古い建物が多く残る界隈にあって、雰囲気抜群だ。思わず足が引き寄せられる。
建物は大正10年以降に建てられたもの。元々は店舗兼住宅で、現店主の山田照子さんのお姑さんとその妹さんが駄菓子屋を営んでいたという。「駄菓子屋といっても、近くに店がないころなので、味噌、醤油から学用品までありました」と言うから、よろず屋のようなものだったらしい。建物が函館市の伝統建造物に指定されたため、お姑さんと妹さん亡き後、建物を解体したり、外観を大きく変えたりすることができず、「ならばと、私が勤めを辞めて平成7年に一人でこの店を始めたんです」。
人気メニューは白玉クリームあんみつ。あんは長い付き合いの七飯町の農家で栽培された小豆を、白玉用の粉は新潟産の最高級品を使用。4色の寒天も手作りだ。「食事の後でお腹いっぱいと言う人も、きれいに食べ切って帰られますよ」。
※HO 43号より抜粋