あなたの街の三丁目+'64 北海道版レポート
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創業以来、変わらない味は、技と味付けの絶妙なバランス

桂苑

住所
小樽市稲穂2丁目16-14 都通り商店街
電話
0134・23・8155
営業時間
11:00〜21:00(L.O.20:30)
定休日
木曜
具は豚バラ肉、卵、タマネギ、ニンジンで、味付けは塩、うま味調味料、コショウと醤油のみ。シンプルだが、味わい深いご飯ものメニューの人気ナンバーワンだ
都通り商店街の中にあり、買い物帰りにも便利。通し営業なので、いつでも気軽に立ち寄れる
 
二代目店主の澤田初さん(右)とパートのお姉さんたち。澤田さんの弟・忍さんも兄の右腕として腕を振るう。働き者のスタッフ全員で、店の歴史を支えている
強い火力で手際よく炒め、細かな技で仕上げていく。桂苑ならではのこんがりとしたチャーハンの完成だ

  パラパラのご飯の一粒一粒にまでしっかり味が行き渡り、ひと口目で思わず「うまい!」と声が出る。昭和39年の創業以来、変わらないシンプル イズ ザ ベストのチャーハンだ。
  厨房で鍋を振るのは二代目店主の澤田初さん。片手に中華鍋、片手にお玉を持ち、ひと時も休むことなくご飯を炒め続ける。炒め用の油はラードで、肉はほかの具材に合わせてみじん切りにした豚バラ肉、出来を左右する塩コショウ投入のタイミングなど、細かなこだわりが見え隠れする。
  テーブルに運ばれてからしばらく湯気が消えないのも、強い火力で満遍なく炒めているから。「特別な材料は使っていませんが、小樽は昔からタマネギを入れるのが特徴。先代の父から受け継いだ食堂ならではのチャーハンです」と澤田さん。グリーンピースと紅ショウガも正統派チャーハンに欠かせないアクセント。

※HO増刊 無敵のB級グルメより抜粋